医療用ソフトウェア、データベース開発

社長の説明書

コンピュータの出会い

 当時中学生だった私は、父の診療所(ヒラハタクリニック)で使わなくなったパソコン(PC-9801VM)を譲り受けました。
それまでもマイコン(当時はテープでプログラムを読み込んでいました)でゲームをすることはありましたが、ゲーム以外はしたことがなく、実質的にはPC-9801VMが最初のマシンといっていいと思います。
その後もお古のPCをいくつかもらいながら、MS-DOSのチューニング(メモリの空き領域を広げたりなど)をしたり、フリーソフトを利用したりと楽しくパソコンをいじりつつ、雑誌で勉強を続けていました。
高校生になり、コンピュータの道に進むか医師になるかで迷いましたが、どちらかを選ぶよりは両方できるほうで、ということで医師を志しました。

プログラミングの出会い

 プログラミングの勉強を始めたのは大学生のころでした。
ただ、このころはまだ今のようにフリーのコンパイラがたくさん手に入る時代でもなく、また、自分で作りたいものもあまりなかったため、基本的な構文、オブジェクト指向の概念を勉強しただけで終わりました。
ただ、「両方やる」と決めて医学部に入った以上、コンピュータの勉強もしなければと、旧通産省認定の第1種情報処理技術者、第2種情報処理技術者、初級アドミニストレータの資格を取りました。
父の診療所の検診の手伝いでデータベースをいじり始めたのもこのころでした。

天狗の鼻はへし折られた

 私はすっかりコンピュータに詳しいつもりで大学病院(東邦大学医療センター大橋病院)に入局しました。
物を知らないというのは怖いことで、この病院には自分より詳しい人はいないだろうなどと驕っていたのです。
しかし入ってみれば、自分よりはるかに上のレベルの先生が2人もいらっしゃいました。
話をしても、全然わからない単語がバンバン出てきます。
自分がまだまだだということをまざまざと思い知らされる出来事でした。

Microsoft AccessのVBAを使い倒した大学病院時代

 その後、退院チャート作成支援システムや臨床研究用のデータベースの構築などでMicrosoft Accessを使うことが多くなりました。
VBAは比較的勉強しやすい言語で、簡単にプログラミングができてしまうため、初学者の私には大変とっつきやすかったのを覚えています。
たくさんの先生方にかわいがられ(こきつかわれ?)、私のVBAスキルはみるみる上昇。
それなりにきつかったですが、そこそこ楽しんで構築をしていました。

LPIC Level 1も、「とりあえずLinuxの勉強しときたいし、とっとくか」という気楽な感じで勉強を始めて取得。
学生時代にちょっといじっていたのも功を奏しました。

(初代)所見入力システムの構築

 そんなおり、大学病院の内視鏡の画像保管・閲覧システムを入れ替えるという話になりました。
当初入っていたシステムと同メーカーのシステムを入れるようとすると5000万円かかるとのことで、「そんな金はないんだけどお前作れる?」と教授から鶴の一声。
マイクロソフトのSQL Serverを使えば、Aceessだけで作ったのと変わらない感じで構築できるのでは、との甘い考えで私は「できると思います」と返事をしてしまいました。
しかし、実際に勉強を始めてみると、SQL serverとAccessの間にはかなりの違いがあり、大変に戸惑いました。
また、SQL serverの技術者も大学病院などにいるはずもなく、全て独学、手探り状態。
たくさんの書籍を自腹で購入し、臨床を他の先生と同じようにしながら、合間にコーディングし、納期をずいぶん超過しながらもなんとかローンチ。
電算室の方にもご協力いただいて、電子カルテ(当時はまだオーダリングシステムでした)との連携もしっかりでき、なんとか大きなトラブルもなく動きました。
今も現役ですので、8年以上利用されています。

新・所見入力システム(Findings Editor)の構築

 その後、父の事情で大学病院を離れて父の診療所を承継。
しばらくはつぶれそうなクリニックを立て直すのと、慣れない人事に奮闘するのに精いっぱいでしたが、なんとか自分が病気にならない限りはつぶれないだろうというところまできました。
そんな折、内視鏡の恩師(地方独立行政法人さんむ医療センター内科 掛村 忠義先生)より、所見入力システムをこっちにも入れてくれ、ただしあんまり金は出せないと言われました。
恩返しの絶好の機会ですから、恩師の頼みをきかないわけにはいきません。
私自身もSQL Serverはちょっと高いので、中小の病院や個人のクリニックで使うのはちょっとしんどいなぁと思っていましたので、一念発起して少しずつ勉強を開始。
当初MySQLをサーバーに、Accessをクライアントに利用してシステムを構築しました。
しかしこれでは端末ごとにAccessを購入しなければなりません。
ライセンスやもろもろの事情を勘案し、PostgreSQLをサーバーにし、クライアントを一からコーディングする形に移行しました。
当初はVBAと似ているVB.Netの勉強から始めたのですが、ネット上の情報はC#のものが多く、C#に移行。
恩師を大変お待たせしながらも、なんとか完成したのが、現在配布しているFindings Editorというわけです。
その後、恩師に貴重な意見をいただきながら、少しずつ改善を重ねています。
また、せっかく作ったものですので、広く世界の方に使っていただこうということで、多言語対応(現在は英語のみの対応ですが)し、配布しています。

そのほかのソフトウェア、プロジェクトについて

 プログラミングの勉強をしたことで、できることが飛躍的に増え、診療所の業務効率化のためのツールをいくつか作りました。
それらも現在フリーでお配りしています。

そのほか、「こんなシステムがあったらいいのに」と思うものがいくつかあり、今後友人・後輩やスタッフ・他の会社様の力も借りながら、ローンチしていきたいなと思っています。
今から天才プログラマになることはできませんが、医師ならではの発想で、世の中をちょっとだけいい方向に変えていけたらなと思っております。
よろしくお願いいたします。

お気軽にお問い合わせください TEL 03-6419-7056 受付時間 9:00 - 18:00 [ 土・日・祝日除く ]

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